山国地域の小塩(地区)では盂蘭盆となる毎年8月23日に最も近い土曜日の晩、愛宕神社に献灯するために行われる火の祭典「上げ松」神事を行っています。
*小塩の上松は京都府の無形民俗文化財として登録されています。



上げ松は小さな焚松(たいまつ)に縄をつけてぶんぶんと振り回し、高さが15mも上の燈炉木(とろぎ)に結え付けた【もじ】と呼ばれる傘を逆さにしたようなカゴ(直径2メートル・高さ4メートル )めがけて放り上げていきます。



15メートルも上の【もじ】に到達するまで数えきれないほど小さな焚松(たいまつ)が投げ上げられます。

晩夏の夜空に焚松が弧を描き、やがて投げ入れられた焚松がもじに燃え移り、燈炉木が巨大な焚松となったときに地面へ引き倒すのですが、このとき沿道の観客からは大きな歓声があがります。

*小塩の上げ松は神事のため、上げ松場へと続く橋に結界が張られますので関係者以外の立ち入りはできませんが、川向かいから御観覧いただけます。他にも日吉神社では飲み物や軽食の販売なども行われています。
名称 | 小塩の上げ松(おしおのあげまつ) |
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所在地 | 京都市右京区京北小塩町水木1(日吉神社近傍の上松場にて開催) |
アクセス |
クルマ:国道162号線を京都市内から北へ…約40分 周山から国道477号線を黒田方面へ バ ス:JR京都駅から周山(JRバス)…約1時間30分 周山から小塩(京北ふるさとバス)…約25分 |