明智光秀築城の周山城址を巡る
「道の駅ウッディー京北」の後方にある山は城山と呼ばれており、明智光秀が築城した巨大な総石垣造りの周山城址があります。
「周山城」は、天正8年(1580)頃に築城され、明智光秀が天正10年6 月13日(1582)の山崎の合戦で敗れた後、秀吉の命により廃城(破城)となり築城からわずか3、4年という時期がかなり限定されることから、当時の築城技術や城のあり方を考える上で貴重な史跡となっています。
そんな周山城址に残された石垣などの遺構を巡りながら明智光秀とゆかりのある寺などを巡るコースです。
なお周山城址は、杉木立に囲まれた山の中にあるためスニーカーなど歩きやすい靴が必要です。
ガイドによる案内「京北観光ガイドの会」について
ご希望があれば地域の観光スポットのエキスパートがガイドを行う「京北観光ガイドの会」のメンバーが案内と説明をさせていただきます。(有料)
ガイドをご希望の場合は事前に問合せご連絡をください。
お問合せ先 京北商工会 075‐852‐0348
- 所要時間 約3時間30分
- 主な移動手段 徒歩
このコースで訪れるスポット
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徒歩で
道の駅ウッディー京北
まずは道の駅ウッディー京北でトイレ休憩をしてスタートです。
基本情報住所京都市右京区京北周山町上寺田1-1
電話075-852-1700
営業時間9:00~18:00
定休日年中無休(年末年始のみ休み)
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道の駅から城山の登り口まで約300メートルほど
周山城址
城山の麓から登り始めます。
明智光秀最後の城郭「周山城」は、周山町の城山一帯に位置する西日本最大と言われる、総石垣づくりの大規模な山城です。
当城跡は、石垣、瓦、礎石建物を用いた織豊系城郭であり城として機能した時期がかなり限定されることから当時の築城技術や城のあり方を考える上で貴重な史跡となっています。
築城にあたっては多数の住民と寺社から資材・人員を徴発したとの伝承が残されています。
周山城の歴史
明智光秀は、天正 3 年(1575)に織田信長の命を受け、丹波攻略を開始し、若狭,丹波,近江からの街道が交差する周山が京都への交通の要衝であったことからこの場所に築城したのではないかといわれています。光秀は自らを古代中国周王朝の武王の武勲になぞらえ、当時縄野であった地名を周山に改めたとされています。
周山城の使用時期の文献は非常に少なく、光秀が天正10年 6 月13日の山崎の合戦で敗れた後も、豊臣秀吉とその配下の武将達により天正12年頃まで使用されたと考えられています。
その後周山城は、秀吉の命により廃城(破城)となり築城からわずか3、4年という限られた時期だけ機能していたと解釈されています。
基本情報住所京都市右京区京北周山町周山城址
周山城の特徴
周山城は弓削川と上桂川との合流点 の西側、標高 509.4 mの黒尾山に至る丘陵尾根上に展開する石垣を多用した山城で「周山町」集落の西方 にあり、二つの大きな区画に分かれています。
一つは、標高 480.7 mの城山を 中心とする東の城であり、もう一つは標高 482.1 m付近の主郭を中心とする西の城です。両者は標高 428.2 m付近にある2本の堀切を挟 んで東西に分布しています。
東の城は、天守台を含む総石垣 の本丸を中心に、「城山」 から8方向に伸びる支尾根の全てに郭が築かれており、東西約 800 m、南北約 700 mの規模があります。
一方、西の城は、東西約 230 m、 南北約 140 mの広がりをもち、尾根上を平らにし、土塁と堀切で守られた土の城です。
この周山城は、織田信長が築いた「武家御城(旧二条城跡)」の築城技術と、豊臣秀吉の 築城した「聚楽第跡」の築城技術の間を埋める城であるといえます。 存続期間が非常に短いことも時代の画期として重要な意味を持っています。
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城山の登り口のすぐ近く
光秀の黒塗り座像が安置されている慈眼寺
周山城址の麓にある慈眼寺には、「周山城」の城主明智光秀の墨塗りの坐像が安置されています。
明智光秀は、歴史資料が少なく、戦国武将の中でも謎多き人物とされますが、慈眼寺には、丹波平定後「周山城」のこの地域に善政を敷き、その人柄を讃え崇敬の念から作られた坐像があります。本能寺の変の後、光秀の逆臣の汚名からか光秀像はやがて墨で真っ黒に塗られ人知れぬ秘像として、周山の民の手によって今日までひっそりと祀られてきました。地元では墨で黒く塗られた像は「くろみつ大雄尊」とよばれ大事にされています。
基本情報住所京都市右京区京北周山町上代4
電話075-852-0213
営業時間10:00~16:00 土・日・月曜日
定休日※火・水・木・金曜日は予約対応(当日予約可)
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慈眼寺から約200メートル
日本酒の醸造元 羽田酒造
周山城址を巡ったあとに、日本酒の醸造元でちょっとほっこり「日本酒の唎酒体験」を。日本酒好きの方にはこたえられない体験です。
日本酒の醸造元羽田酒造のテイスティングルームで、酒造元ならではのフレッシュなお酒をご用意しています。地元のお味噌をアテにご試飲(有料)いただけます。
和水はお酒の醸造にも使われている上桂川の伏流水です。
京都・北山の風景を愛でながらゆっくりと試飲することができます。
周りが森林に囲まれた京北は、桂川上流域の清らかな水に恵まれています。
羽田酒造が仕込みに使う上桂川の伏流水は、京都の都市部の水より少しミネラルが高めの中硬水(硬度130度)で、この水から醸し出される酒は、絶妙な酸の味わいと、きめ細やかで喉ごしの良いキレのある味わいが特徴です。
基本情報住所京都市右京区京北周山町下台20
電話075-852-0080
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羽田酒造から約200メートル
お菓子処 亀屋廣清
店に入ると、和のテイストを感じさせる洋菓子や焼き菓子から季節のフルーツを使ったケーキまで美味しそうなお菓子がたくさん並んでいます。
ずらりと並んだ和洋菓子には京北周山にちなんだユニークなネーミングがつけられています。
周山城や明智光秀にちなんだお菓子も作っています。
いろいろなお菓子が並んでいますので、お土産にはピッタリです。
また、美山牛乳を使用したソフトクリームはコクがあって美味しいと評判です。
基本情報 -
徒歩で亀谷廣清から約200メートル
道の駅ウッディー京北
さすがに木材の産地だけあって店内には巨大杉の株がそびえています。
京野菜をはじめとした地元で採れた新鮮な旬の野菜や清流で育った京北米、そしてお弁当屋やパンをはじめご、納豆発祥の地としてのここだけの本物の納豆餅が入手できます。またご当地ソフトクリームも人気です。
そして、木材の町だからこその木のぬくもりを活かした木工品など、地域の特色を活かした品々を販売しています。
もちろんレストランもあります。
基本情報住所京都市右京区京北周山町上寺田1-1
電話075-855-1950
営業時間 9:00~18:00
定休日年中無休(年末年始のみ休み)
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